メルマガ・広報誌

vol.250(3月10日)

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◎ パプアニューギニア向け円借款貸付契約の調印:財政支援を通じ、
新型コロナウイルス感染症危機対応に貢献 (2021.3.4、JICA PNG事務所 )
https://www.jica.go.jp/press/2020/20210304_10.html
 国際協力機構(JICA)は、3月4日、ポートモレスビーにて、パプアニューギニア独立国政府との間で、
「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援円借款」を対象として
300億円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。
 本事業は、アジア開発銀行(ADB)との協調融資により、
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大による社会的及び経済的な影響が深刻なパプアニューギニア独立国において、
同国政府への財政支援を実施することにより、公共財政管理の強化、保健管理体制・保健サービス提供の強化及び
新型コロナウイルス緊急対応策の推進を図るものです。全土における、社会・経済の安定と開発努力の推進への貢献を目的とし、
SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3、5、8に貢献します。
事業の詳細は以下の通りです。
1.借款金額及び条件
案件名    新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援円借款
借款金額 (百万円) 30,000
金利(%/年)本体 0.01
償還期間 15(年)
据置期間  4(年)
調達条件  一般アンタイド
2.事業実施機関
財務省(Department of Treasury)
住所:Treasury Building, Lamana Road, P.O.Box542, Waigani 131, N.C.D.
3. 今後の事業実施スケジュール(予定)
(1) 事業の完成予定時期: 2021年3月予定(貸付実行をもって事業完成)
(2) コンサルティング・サービスに係る招請状送付予定時期:     
本事業において、コンサルティング・サービスの実施は予定されておりません。
(3) 本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示:
本事業において、入札を伴う工事は予定されておりません。
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◎ タロジロ救出ヘリなど 初の官民合同航空博物館へ (2021.3.3、テレ朝チャンネルニュース)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000208708.html
 南極で62年前、「タロ」と「ジロ」を救出したヘリコプターが国立科学博物館の倉庫から移送されました。
茨城県内に開設される日本初の官民合同の航空博物館で展示されることになります。
 ゆっくりと移動しているのはかつて南極観測船「宗谷」に搭載され、
南極で樺太犬のタロとジロを救出したヘリコプター「シコルスキーS58」です。
 今月3日未明、茨城県つくば市の国立科学博物館の倉庫から茨城県筑西市のテーマパーク
「ザ・ヒロサワ・シティ」に運ばれました。
 現地には他にも日本初の純国産旅客機「YS−11」や
パプアニューギニア沖で引き上げられた「零戦」などが展示される予定で、
日本初となる官民合同の新しい航空博物館として年内の開業を目指します。
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◎ 日本はコロナ対策でフィジー・ソロモン等に425億円の円借款 
(2021.3.4、 アセアン情報サイト)https://portal-worlds.com/news/asean/23534
国際協力機構(JICA)は、「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援円借款」として、
フィジー共和国政府、ソロモン諸島政府、パプアニューギニア独立国政府との間において、
それぞれ円借款貸付契約に調印した。
この事業は、アジア開発銀行(ADB)との協調融資により、
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大による社会的及び経済的な影響が深刻な政府への財政支援を実施することにより、
公共財政管理の強化、保健管理体制・保健サービス提供の強化及び新型コロナウイルス緊急対応策の推進を図るものである。
また、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3、5、8に貢献するものでもある
パプアニューギニアには300億円、フィジーには100億円、ソロモンには25億円を円借款する。
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◎ Govt secures K1bil Nippon loan to prop economy (2021.3.5、POST-COURIER )
Govt secures K1bil Nippon loan to prop economy - Post Courier
... during the COVID-19 crisis response emergency support loan dialogue
between the government of Japan through JICA and the PNG government.
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◎ 上士幌の竹中さん、7年間120点の陶芸展 4月に伊達の窯へ弟子入り「将来の種まきに」 
(2021.3.8、 十勝毎日新聞)
https://kachimai.jp/article/index.php?no=528031
 上士幌町在住の竹中勇輔さん(26)の陶芸展「弟子入りまえ展 ちょっとパプアのことも」が8日、
帯広まちなか商学校(帯広市西2南8)で始まった。
昨年派遣された海外ボランティアはコロナ禍で中断となり、今年4月に伊達市の窯元へ弟子入りし、
新たな一歩を踏み出す。大学時代から7年かけて制作した約120点を展示する。20日まで。
 竹中さんは帯広三条高を卒業後、理学療法士を目指し、北海道文教大(恵庭市)へ進学。
アルバイト先の居酒屋で、常連客が作った茶わんに一目ぼれし、2014年に陶芸を始めた。
 茨城県で就職したが、「日本の文化しか知らずに、人生を終えるのはもったいない」と青年海外協力隊に応募。
昨年1月から理学療法士としてパプアニューギニアで2年間働く予定だったが、
新型コロナの影響でわずか2カ月後に帰国を余儀なくされた。
 再派遣を目指し、収束を待つ中、上士幌町の生涯学習センターで制作に没頭。「
形のバランスが良く、薄くて軽い」という理想を求めた。昨年9月、陶芸作家の加地学さんに出会い、
「暮らしと陶芸が互いに影響し合っている姿に共感した」と弟子入りを志願。
「良いと思うものを柔軟に取り入れていきたい」と話す。
 今回の作品展は、恵庭と茨城、協力隊の派遣前に暮らした東京の3カ所で手掛けた作品や、
上士幌で制作した器やキャンドルポットなどが並ぶ。また、パプアニューギニアの写真や民族楽器なども展示。
告知用のイラストは、上士幌中1年の知り合いの双子、戸枝琴音(ことね)さん、綺音(あやね)さん姉妹が描いた。
 竹中さんは「今回は陶芸作家への種まき。パプアの紹介が小さな国際協力につながれば」と話す。
水曜定休。午前11時~午後5時(最終日は午後4時まで)。(深津慶太)
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◎ 【オセアニア在外公館便り】第9回 在ソロモン日本国大使館 戦場の傷跡残す親日国 
(2021.3.9、アジア経済ニュース)
https://www.nna.jp/news/show/2153454
 ソロモン諸島は、南太平洋上にある大小1,000以上の島々で構成される島しょ国です。
観光面では綺麗なサンゴ礁をダイビングやシュノーケリングなどで楽しむマリンスポーツがお勧めです。
そんなソロモン諸島は太平洋戦争の激戦地としても知られており、
米国を中心とした連合軍と戦いが繰り広げられたガタルカナル島はソロモン諸島を知る上で欠かせません。
今回は沢山の魅力を持ち、日本と深い関わりのあるソロモン諸島についてご紹介します。
【岩本直晃・在ソロモン日本大使館派遣員】
ソロモン諸島は現在、戦後の日本政府によるODA事業、青年海外協力隊の派遣や民間企業の貢献が認められ、
日本と友好的な関係を築いています。
■ガタルカナル島の戦い
ソロモン諸島の名を世界に有名にした出来事の一つが
太平洋戦争中に日本軍と米・豪軍が戦いを繰り広げたガタルカナル島の戦いです。
当時日本は最南端の基地があったラバウル(パプアニューギニア)から1,000キロの距離の地点
(ゼロ戦での往復が可能な距離)にある英領ソロモン諸島の島に基地を築き、
連合軍(米国とオーストラリア)を遮断するため飛行場の建設を決定しました。
この飛行場建設地として選ばれたのが現在のホニアラ国際空港のある「ルンガ」であり、
日本は約2,000人の労働者を送り、滑走路建設に取り掛かりました。
ところが日本がソロモン諸島に飛行場を建設することでハワイとオーストラリア間の補給路の遮断、
そしてオーストラリアが孤立することを懸念した米国は、南太平洋の制海空権を取るため、約1万人を送り、
日本が建設した「ルンガ飛行場」を占領しました。
米軍はこの飛行場を「ヘンダーソン飛行場」と改称し、さらなる設備増強と兵力を送り、
ソロモン諸島の制海空権を確保することに成功しました。
日本は飛行場を奪還するため、数度にわたり約3万人を派遣しましたが、海上輸送に時間を要した上、
ソロモン諸島上空を米軍機に偵察され人員、食料や武器弾薬を現地に十分に輸送することに窮することになります。
またソロモン人から米軍へ日本の侵攻状況など事前に情報提供されており、
作戦を察知されていたことや米軍の戦力数を誤って認識していたため戦闘で敗退しました。
このソロモン諸島近海を含め、数度にわたるガタルカナル島の戦いを経て、日本は不利な戦況になっていきます。
現在、ソロモン諸島で亡くなった戦死者約2万人のうち、約7千柱以上の遺骨が見つかっておらず、
戦没者の遺骨収集活動と平和への願いを込めた慰霊式典が継続して行われています。
また戦時に舞台となった飛行場は戦後、ホニアラ国際空港として日本の一般無償資金協力により増築・改修され、
ソロモン諸島の玄関口として役割を果たしています。
■国民の台所「セントラルマーケット」
首都ホニアラの中心地にあるセントラルマーケットでは、
ソロモン諸島で収穫された野菜、果物、魚介類などが新鮮かつ手頃な値段で売られています。
セントラルマーケットは首都ホニアラの中心地に所在し、交通の要所にあるため、毎日たくさんの人々が食料を買いに訪れ、
常に活気があります。セントラルマーケットは1990年代に日本政府の支援により建設され、
以後人々の生活に欠かせない存在であるだけでなく、
現在、日本とソロモン諸島の友好のシンボルとして大きな役割を担っています。
<次回掲載の3月15日はパラオ大使館が担当します。お楽しみに>
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◎ 政府、ワクチン接種支援で45億円 中ロ意識、アジア・太平洋諸国に―新型コロナ(2021.3.9、JIJI.Com )
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030900889&g=pol
 政府は9日、開発途上国の新型コロナウイルス対策を支援するため、
約4100万ドル(約45億円)の緊急無償資金協力を決定した。
アジア・太平洋地域の25カ国を対象にワクチンの保冷設備や国内運搬用の車両などを提供。
各国内で広く行き渡るよう体制を整備する。
 中国やロシアは自国で開発したワクチンを使った「ワクチン外交」を展開中。
これに対し、日本製はまだ完成しておらず、政府は「COVAX(コバックス)」と呼ばれる
国際共同調達の枠組みを通じて途上国を支援してきた。
日米豪印4カ国の連携による供給も検討している。
 今回の資金協力は、こうした取り組みの補完が目的。
茂木敏充外相は9日の記者会見で「それぞれの国が得意分野で強みを発揮し、
ワクチンが途上国に行き渡る形をつくることが重要だ」と述べた。
 支援対象はカンボジアやミャンマーなど東南アジア10カ国、ネパールやパキスタンなど南西アジア5カ国、
パプアニューギニアやミクロネシア連邦など太平洋地域10カ国。
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