メルマガ・広報誌

vol.308(10月20日)

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◎    みんなで探そう「推し妖怪」 水木しげる生誕100年特別展(2022.10.10、毎日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bd29d1df251253d6f796e341cdea06fd2f5ec56
 「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家、水木しげるさん(1922~2015)の
生誕100年を記念する特別展「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」が、
滋賀県守山市水保町北川の佐川美術館で開かれている。妖怪画100点以上のほか、
水木さんが収集した江戸期の妖怪書籍や鬼太郎の直筆原稿など、貴重な資料が陳列されている。11月27日まで。
 水木さんが幼少期に聞いた妖怪の話や、太平洋戦争で出征したパプアニューギニアでの不思議な体験などを紹介。
戦後、東京の古書店で見つけた江戸中期の画家・鳥山石燕(とりやませきえん)による「画図百鬼夜行」や、
柳田國男や井上円了ら民俗学者の研究書籍で妖怪への知識を深めたことを資料とともに伝えている。
1960年代に描かれた直筆原稿や掲載誌に多くのファンが注目。  
水木さんの妖怪画は3パターンに大別される。一つは「ぬらりひょん」「あかなめ」など、
江戸期に描かれた妖怪画をベースに描いたもの。二つ目は国内外の習俗や民具、生き物などを元にデザインした妖怪で、
「砂かけ婆(ばばあ)」や「児啼爺(こなきじじい)」など。
最後は文字情報だけから想像力で生み出した妖怪で、「一反木綿」や「座敷童子(ざしきわらし)」が相当する。
パターンごとに妖怪画を陳列し、それぞれ資料と比較できるようになっている。  
家族で来た福井県敦賀市の小学6年、川端康太さん(12)は水木さんの妖怪図鑑を毎日愛読する妖怪ファン。
“推し妖怪”は、夜道を歩く人の後ろをついてくる「べとべとさん」で、
「一度は遭遇して、(離れてもらうため)『先へおこし』と言ってみたい。
滋賀県の妖怪という『常元虫(つねもとむし)』にも興味が湧いた」と話した。
妹の小学2年、真央(まひろ)さん(8)は「ぬりかべが可愛かった」と笑顔だった。  
同館の藤井康憲学芸員は「水木ファンは年齢層も広く、それぞれに好きな妖怪、トラウマになった妖怪がいて、
世代を超えて語り合える。驚いて逃げる人の表情や緻密に描かれた背景など、芸術作品としても楽しんでほしい」と話した。  
入館は午前9時半~午後4時半。月曜休館(10日は開館し11日休館)。
事前予約制。一般1200円、大学・高校生800円、中学生以下無料。
問い合わせは同館(077・585・7800)。【礒野健一】

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◎    日本じゃ考えられない!? 
パプアニューギニアで先生をしていた男性の話に「羨ましい」(2022.10.12、grape)
https://grapee.jp/1213324
パプアニューギニアで、青年海外協力隊として活動していた2年間での出来事を漫画にしている、服部晃平さん。
海外に行くと、さまざまな場面で自分が生まれ育った国とのカルチャーギャップを感じることがあります。
服部さんもまた、パプアニューギニアで多くのカルチャーギャップを感じていました。
『空前絶後、超絶怒涛のシャイボーイ』というタイトルで服部さんが公開したのは、パプアニューギニアの学校での出来事。
漫画には日本とは大きく異なる文化や、パプアニューギニア人の国民性が描かれていました。
パプアニューギニアの学校は、さまざまな事情からクラスの生徒全員が集まることがほぼなく、
学校への入学のタイミングも自由なため、20歳の高校生がいたといいます。
また、シャイな人が多いパプアニューギニアでは、生徒の前で名前を読んでも、
なかなか名乗り出てくれないこともあったそうで、日本とは違う文化に驚かされますね。
特に、個人情報の取り扱いに厳しい日本では、テストを本人以外が受け取ることは、考えられません。
それでも、パプアニューギニアでは、本人以外の受け取りが可能なのは、欠席や遅刻者が多いという事情以外に
、生徒同士の絆や信頼度が強いということなのではないでしょうか。
「生徒同士で助け合っていて、健やかですね」「自由で楽しくて、うらやましい」という声も寄せられた、
服部さんのパプアニューギニア漫画。
国民性や文化を知ると、その国のより深い部分が見えてきて興味がわきますね。

     ≪URLをクリックして閲覧すると、よりリアルな漫画を見ることができます≫

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◎    パプアニューギニアなどの医療従事者が地域医療学ぶ
 三重・鳥羽市離島が抱える課題も 「ICTで遠隔診療システムを」(2022.10.14、Yahoo/三重放送テレビ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dcf99da568146cfc372f883151ee5f2df6c804c

太平洋の島国の保健医療を担当する行政官や医療従事者を対象に、
日本の地域医療などについて学ぶ研修会が13日、オンラインで開かれました。
  太平洋島しょ国と、日本の地方自治体の人材育成などを目的に開かれたもので、
9月から日本の保険制度や感染症対策の講義のほか、意見交換などが行われてきました。
  パプアニューギニアやソロモン諸島などから、行政担当者や医療従事者など7人が参加し、
三重県内のへき地医療について県内の医師2人が現状や課題などを発表しました。  
鳥羽市立神島診療所の小泉圭吾医師は「離島の人口減少が続けば、診療所の経営が悪化し医療の継続が難しくなる」と、
へき地が抱える課題を訴えました。
その上で「ICTを活用し、遠隔診療が可能なシステムを作り出せば少ない人数で複数の診療所をカバーできるグループ診療ができる。
島民の安心安全を確保できると考えている」と説明しました。
 この研修会は、19日まで行われます。

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◎    ADB、太平洋島しょ国の2022年経済成長予測を上方修正
(オセアニア)(2022.10.18、JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/10/9f0388d3c095836b.html
アジア開発銀行(ADB)は9月21日、「2022年アジア経済見通し改定版 」を発表した

ADBは、太平洋島しょ国全体(13カ国、注)の2022年の実質GDP成長率を前年比4.7%と予測、
2022年4月時点の3.9%から0.8ポイント引き上げた。しかし、国別でみると、上方修正された国が13カ国中5カ国にとどまり、
反対に下方修正された国が6カ国あるなど、国によって経済回復の度合いに差が出た(横ばいは2カ国)。

実質GDP成長率が上方修正された国のうち、フィジーは前年比11.7%(4.6ポイント増)、
クック諸島は10.5%(1.4ポイント増)と2桁増となった。A
DBは、海外からの観光客の回復をその要因として挙げている。
パプアニューギニアは、鉱山(銅、金)の再開や、石油および液化天然ガスの増産により輸出が回復したことで、
2022年が3.5%、2023年が4.9%とそれぞれ上方修正された。
このほか、パラオも2022年が4.6%と高成長だが、前回予測からは4.8ポイント下方修正された(添付資料表1参照)。

一方、ADBは、2022年の成長率予測が下方修正された6カ国のうち、
マーシャル(マイナス1.2%、2.4ポイント減)とサモア(マイナス5.3%、5.7ポイント減)はマイナス成長に転落すると予想、
新型コロナ感染症対策として実施していた国境封鎖の長期化と国内での感染拡大により経済成長が減速したと分析した。
トンガについては、2022年1月に発生した火山噴火と津波の被害が前回予測時よりも大きく、
農産物の生産と輸出に悪影響が出るとして、2022年の成長率をマイナス2.0(0.8ポイント減)に引き下げた。
ADBは2023年の太平洋島嶼国の成長率を5.5%と予測した。

前回予測と比べて上方修正した国はパプアニューギニアとトンガの2カ国のみで、
それ以外の国については横ばいまたは下方修正とした。
マーシャル諸島についてはマイナス成長に陥ると予測している。
太平洋島しょ国の2022年インフレ率は6.2%に上方修正
太平洋島しょ国のインフレ率については、2022年が前年比6.2%、2023年は4.8%と予測した。
2022年4月の予測からそれぞれ0.3ポイント、0.1ポイント引き上げた(添付資料表2参照)。
ADBはインフレ率の上方修正について、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な価格上昇が影響したと分析した。
国別にみると、13カ国中7カ国でインフレ率の予測が引き上げられた。
中でも、マーシャルとパラオは10%を超え、ミクロネシアやツバルでも大幅な物価上昇を予測した。
ADBは、小規模な島しょ国では輸入への依存度が高く、国際的な価格上昇による影響を受け、
インフレ率が上昇したと分析する。
一方、キリバスやナウルでは、政府の補助金や減税、
関税の停止などが燃料や光熱費の価格を抑えていると分析し、インフレ率の予測を横ばいとした。

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◎    太平洋島嶼国における感染症に対応するための国境管理能力向上計画(IOM連携)のための
無償資金協力に関する書簡の交換(2022.10.18、外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_001109.html

10月17日(現地時間同日)、国際移住機関(IOM)本部のあるスイス連邦のジュネーブにおいて、
我が方、本清耕造在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使兼臨時代理大使と、
アントニオ・ヴィトリーノ国際移住機関事務局長
(Mr. Antonio Vitorino, Director General of the International Organization for Migration)との間で、
10.19億円を供与額とする無償資金協力「太平洋島嶼国における感染症に対応するための国境管理能力向上計画(IOM連携)」
に関する交換公文の署名が行われました。

1.    太平洋島嶼国では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い国境を閉鎖し感染症の抑え込みを図ってきましたが、
水際対策を含む国境管理基盤とともに、保健医療体制が脆弱であるため、
新型コロナウイルス感染症の流行後を見据えて経済活動を再開していくに当たっては、
水際対策の徹底や非接触化による感染防疫体制の確立など、
新型コロナウイルス感染症を含む公衆衛生上の脅威に適切に対応可能な国境管理体制を整備することが課題となっています。

2.    本計画では、太平洋島嶼国7か国(サモア、ツバル、トンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、マーシャル及びミクロネシア)の
入国管理当局等に対し、人の往来再開を見据え、感染症対策を講じた国境管理を行うために必要な施設整備、
機材供与及びシステム構築等を行うとともに、人材を育成することにより、国境管理能力の強化を図り、
もって同7か国のユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進と社会経済活動の活性化に寄与することが期待されます。

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◎    豪州、島しょ国と国防相会合 中国念頭に連携強化へ(2022.10.19、日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM179ZL0X11C22A0000000/

【シドニー=松本史】南太平洋のトンガで18日、オーストラリアとニュージーランド(NZ)や
軍隊を持つ3島しょ国などの国防関係者が参加する「南太平洋国防相会合」が始まった。
豪州は地域で影響力を強める中国を念頭に、軍の相互運用性を高めるなど、島しょ国との連携を深める。

会合には豪・NZに加え、仏領ニューカレドニアに基地を持つフランス、南米のチリ、
南太平洋島しょ国のパプアニューギニア、フィジー、トンガが参加した。

対面開催は2019年以来3年ぶりだ。関係者によると19日にも共同声明を出す方向で調整している。

豪州のマールス副首相兼国防相は会合に先立ち声明を出し、
南太平洋地域での安全保障が「伝統的、非伝統的な脅威にますます直面するようになっている」と指摘した。
各国間で情報を共有したり相互運用性を高めたりすることが必要になると強調した。

名指しは避けたが、各国の念頭にあるのは中国だ。太平洋島しょ国では開発支援を通じて中国が影響力を強めてきた。
今回、主催国となったトンガは06年に起きた暴動や焼き打ちからの再建支援を中国に頼り、多額の債務を抱えている。

パプアでは、豪州に近接する島に中国企業が巨額を投じて港湾を含む工業団地を整備する計画が過去に取り沙汰された。
会合の参加国ではないが、地域の要衝にあるソロモン諸島は4月に中国と安保協定を締結し、
中国による軍事拠点化の懸念も出る。

島しょ国と地理的に近く、歴史的な関係も深い豪州は巻き返しを急いでいる。
マールス氏は会合に先立ち、14日までパプアを訪問した。
同国のマラペ首相と会談後「国防レベルで共にできることは何か、多くを話し合った」と述べ、
2国間の安保協定を検討していると明らかにした。

マールス氏は会合後にフィジーも訪れる予定だ。
積極的な島しょ国訪問は、対面での協議を重ねて連携を深め、
中国の軍事的な進出を未然に防ぐ狙いがある。

一方、中国外務省の汪文斌副報道局長は17日の記者会見でトンガでの国防相会合について問われ
「関係各国の軍事協力が地域の平和と安定に寄与し、
いかなる第三者をも標的としないことを願う」と述べるにとどめた。

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