メルマガ・広報誌

vol.321(3月1日)

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◎    豪考古学者ら人質、身代金要求 パプア(2023.2.20、Yahoo/JIJI.COM)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f86beb3b53f1cbe3f3b64d4e366ccacd04bc56c
【シドニー時事】南太平洋のパプアニューギニアで、
オーストラリア人の考古学者と協力者ら数人が武装集団に人質に取られたことが20日、分かった。  
武装集団は身代金約100万米ドル(約1億3400万円)を要求している。
パプアニューギニア政府は要求には応じない姿勢で、聖職者を介して人質の解放を促している。  
AFP通信などによると、考古学者らは調査のため高地に入り、19日に拉致された。
パプアニューギニアのマラペ首相は「犯行は容認できない。人質解放へあらゆる手だてを尽くす」と述べた。

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◎    戦死した兄の遺骨を探したい 
ブーゲンビル島への渡航を希望する90歳男性が現地出身女性から情報集める
(2023.2.21、FNNプライムオンライン)
https://www.fnn.jp/articles/-/489752

戦死した兄の遺骨を探すため、太平洋戦争の激戦地・ブーゲンビル島への渡航を希望している90歳の男性が、
現地出身の女性を熊本に招き、情報を集めました。

【レベッカ マニアコさん】
「熊本はとても素晴らしい。見たこともない景色で想像していたよりはるかに美しい」
パプアニューギニア領ブーゲンビル島出身で、
パプアニューギニアの首都・ポートモレスビーに住むレベッカ・マニアコさん。
熊本を訪れた目的は。

【熊本市西区在住 槌田 春義 さん(90)】
「最初は『戦病死』と言っていた。ところが最終的には『マツンケイ』という所で機銃掃射による腹部貫通で、
その日のうちに亡くなったことが分かって。
兄は10人弱の人を連れて製塩作業をしていた。
人数が少ない、場所が狭い範囲であれば、その墓を知っている人がいるかもしれないと」

90歳の槌田 春義さんは太平洋戦争の激戦地・パプアニューギニア領・ブーゲンビル島で兄・直人さんを亡くしました。
直人さんの遺骨は、現地で眠ったままになっているといいます。

【熊本市西区在住 槌田 春義さん】
「余生も限られているから、全財産を投じてでも探して遺骨を持って帰りたいという気持ちを持っている」
熊本県ブーゲンビル島会と全国ソロモン会熊本支部は、
槌田さんの願いをかなえようとパプアニューギニアの国際学校で15年間、
教師を務めたブーゲンビル島出身のレベッカさんに協力を依頼。

去年12月、熊本に招き、地図には載っていない直人さんが亡くなったとされる地域『マツンケイ』について話を聞きました。

【熊本県ブーゲンビル島会 舩崎 三義 理事とレベッカさんのやりとり】
「マブアニは、日本読みでマツンケイ。同じ場所?」
「同じ場所です。両方呼びます」
「人が住んでいる?」
「人は住んでいます」
「何戸ぐらい?」
「1つの家系が2世代で住んでいる。10人以上いると思う」

【レベッカさん】
「現地の人の間でも、どのあたりに日本の兵隊さんが埋められたとか、代々伝わっている。
そこに住んでいる家族が私の母親と親しかったので行ったことがある。親戚でもあるし、すでにこの件について話を進めている」
*マツンケイへの移動手段は一番近い集落から現地住民の足で4時間
*ボートや迂回路を使う方法も

【熊本市西区在住 槌田 春義さん】
「レベッカさんは百人力だと思う。こんな展開があるなんて。
可能性がだいぶ高まってきたのでうれしくて、頑張らないといけない。兄貴も喜ぶだろうと」
【全国ソロモン会熊本支部 黒木 伸男 支部長】
「一回、現地を調査して、槌田さんをぜひとも連れて行ってあげたいな。
一番安全な方法を探さないといけないので、その手順ができたなと」
【レベッカさん】
「今回の訪問で、熊本の遺族が家族に対して強い絆を持っているうことを感じた。
現地に残されたままになっている遺骨を何としても故郷に連れて帰りたいという強い思いを知って、心が動かされた。
だから私も、槌田さんの願いがかなうように何かできないかと思うし、協力する責任があると思う。
槌田さんがブーゲンビル島に行って、お兄さんの骨を回収することを実現させるよう頑張りたい」
できるだけ早いうちに現地で事前調査を行い、槌田さんが安全に渡航できるよう計画を進めるということです。
レベッカさんは帰国後、現地の部族長たちと交渉し、「槌田さんたちの訪問・受け入れは可能」という回答をもらいました。
4月ごろには事前調査のために、全国ソロモン会熊本支部が現地を訪れる予定です。

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◎    東ティモール民主共和国、サモア独立国、バヌアツ共和国及びパプアニューギニア独立国に対する無償資金協力
「気候に対して強靱な発展及びネット・ゼロに向けた太平洋地域における
グリーン・トランスフォーメーション推進計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換
(2023.2.22、外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_001315.html

 2月22日(現地時間2月21日)、国連開発計画(UNDP)本部がある米国ニューヨークにおいて、
志野光子国際連合日本政府代表部大使兼次席常駐代表と、
カニ・ウィグナラジャ国連事務次長補兼総裁補兼アジア・太平洋局長
(Ms. Kanni Wignaraja, Assistant Secretary-General, Assistant Administrator
and Director of the Regional Bureau for Asia and the Pacific,
United Nations Development Programme(UNDP))との間で、
供与額51.05億円の無償資金協力
「気候に対して強靱な発展及びネット・ゼロに向けた太平洋地域におけるグリーン・トランスフォーメーション推進計画(UNDP連携)」
に関する書簡の交換が行われました。

1.    東ティモール及び太平洋島嶼国は、気候変動による海面上昇や自然災害の激甚化といった影響に対して
最も脆弱な地域の一つであり、国際社会が協力して気候変動に取り組むことが重要な課題となっています。

2.    この協力では、東ティモール、サモア、バヌアツ及びパプアニューギニアにおける再生可能エネルギー導入や
グリーン・トランスフォーメーション推進を支援することにより、
これらの国々の脱炭素化を推進し、気候変動に対して強靱な社会基盤の強化に寄与することが期待されます。
3.    我が国は、2021年7月にテレビ会議方式により開催した第9回太平洋・島サミットにおいて、
「気候変動・防災」を含む支援の重点分野を表明しており、サモア、
バヌアツ及びパプアニューギニアに対する今般の協力は同表明を具現化するものでもあります。
(参考)第9回太平洋・島サミット
 2021年7月2日、テレビ会議方式により、菅総理大臣(当時)とナタノ・ツバル首相の共同議長の下、
第9回太平洋・島サミット(The Ninth Pacific Islands Leaders Meeting: PALM9)が開催され、
日本、島嶼14か国(ツバル、クック諸島、フィジー、キリバス、マーシャル、ミクロネシア、ナウル、ニウエ、パラオ、
パプアニューギニア、サモア、ソロモン、トンガ、バヌアツ)、豪州、ニュージーランドに加え、
ニューカレドニア及び仏領ポリネシアの2地域を含む19か国・地域の首脳等が参加した。

 我が国は、PALM9において、「太平洋のキズナ政策」の下、
(1)新型コロナウイルスへの対応と回復、(2)法の支配に基づく持続可能な海洋、
(3)気候変動・防災、(4)持続可能で強靱な経済発展の基盤強化、
(5)人的交流・人材育成の5つを重点分野とし、今後3年間に、
しっかりとした開発協力の継続と5,500人以上の人材交流・人材育成を実施することを表明した。 

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◎    人質の豪考古学者ら解放 パプア(2023.2.26、Yahoo/JIJI.COM)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f52bd4734cb620d7a6133cb9d85a22857e5786b
 【シドニー時事】南太平洋のパプアニューギニアで武装集団に人質に取られていたオーストラリアの考古学者らが26日、無事に解放された。
  1週間ほど捕らわれていたのは豪サザンクイーンズランド大学教授のブライス・バーカーさんとその協力者の計3人。
 パプアニューギニア当局はこれまで安全に配慮し、被害者の氏名を伏せていた。

 パプアニューギニアのマラペ首相はフェイスブックで
「時間はかかったが、3人は極秘作戦を通じ、身代金350万キナ(約1億3500万円)を支払うことなく解放された。犯罪で利益は得られない」と述べた。

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◎    ハイランド地方における外国人を含むグループ拉致事件
(2023.2.20、在PNG日本国大使館) https://www.png.emb-japan.go.jp/files/100461661.pdf
 パプアニューギニアにお住まいの皆様及び渡航者の皆様へ

ハイランド地方における外国人を含むグループ拉致事件についてお知らせします。

本20夕刻発表のパプアニューギニア警察情報によれば、南ハイランド州、ウェスタン州 及び
ヘラ州の境界付近にあるフォゴマイオ村(Fogoma’iu village)付近で、
外国人を含む学 者及び現地ツアーガイドを含む多くの人質が武装集団に拘束されたところ、
同警察は本件 を緊急の重大事案として取り扱っており、現在、仲介者を通じて犯人と交渉をしているとの ことです。
また、同情報によれば、
パプアニューギニア警察当局は誘拐された被害者に関係する当地外交団と連絡を取り合っているとのことですが、
現時点において誘拐された方々 に邦人が含まれているとの情報には接しておりません。

本年1月にはニューアイルランド州ケビエンにおいて外国人観光客を標的とした強姦・ 強盗事件が発生しましたが、
地方部での治安悪化が懸念されている中、外国人を標的とした 犯罪も発生しております。

 本件誘拐事件については続報が入り次第、皆様にも情報共有いたしますが、邦人の皆様に おかれましては、
特に警備の手薄な地方へ渡航する際には、地元警察等のエスコートを手配 するなど、
十分な安全対策を講じ、十分な注意を行った上で行動願います。

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◎    ハイランド地方における外国人を含むグループ拉致事件(人質全員の解放)
(2023.2.26、在PNG日本国大使館)
https://www.png.emb-japan.go.jp/files/100465650.pdf
パプアニューギニアにお住まいの皆様及び渡航者の皆様へ

20 日付領事メールにて共有させていただいたハイランド地方における外国人を含む グループ拉致事件について進展があり、
外国人を含む人質 3 名全員が解放された旨 当地紙等でも大きく報じられているところ、
解放に到るまでの経緯とともに以下のとおりお知らせします。

【人質解放までの経緯】
2 月 18 日(土):南ハイランド州、ウェスタン州及びヘラ州の境界付近にあるフォゴ マイオ村(Fogoma’iu village)付近で、
豪在住のニュージーランド人教授を含む 7 名が 身代金目的で誘拐される。
人質の拘束された地域はヘラ州コモから徒歩 2 日間の距 離で通信網もない遠隔地。

19 日(日):PNG 政府及び治安当局はボサビ(Bosavi)に滞在する宣教師グループ が所持する衛生電話を使用し、
仲介者を通じた交渉を継続。

22 日(水):人質 7 名のうち PNG 人 4 名が解放。
ニュージーランド人教授を含む残 りの 3 名は引き続き拘束状態にあり、
国防軍及び警察部隊が周辺地域へ配備される等厳戒態勢が敷かれる。

26 日(日):南ハイランド州のボザマ山近くのセバス(Sebese)村で残りの 3 名が無 傷で保護され、
同日中にポートモレスビーへ移送。
 警察はボサビ(Bosavi)に留まり、主犯格を含む犯人グループ 21 名に対する捜査を 継続。

 犯人グループはヘラ州コモから州境を超えてクツブ(Kutubu)、ボザマ山、ウェスタ ン州まで出向いて犯行を実行するなど、
行動範囲が広範であり、同地域で実施中のL NG事業を含む地域経済にも深刻なリスクを与えています。

この週末にはエンガ州において殺人の罪で起訴された 7 名の釈放を求め、
子供 10 名が誘拐される事件も発生した旨報じられています。
昨年 3 月にはフィリピン人がポ ートモレスビー市内で誘拐され殺害されるという事例もありますが、
今後、身代金目 的の誘拐、人質事案が増える可能性も否定できないところ、
邦人の皆様におかれましては外出の際には常に注意を払うとともに、特に警備の手薄な地方へ渡航する際 には、
地元警察等のエスコートを手配する等、十分な安全対策を講じ、常に警戒を怠らず行動願います。

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