メルマガ・広報誌

vol.64 (12月14日)

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◎ 水木しげるさん死去 戦争 鎮魂ゲゲゲの伝言 (2015年12月1日、東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015120102000123.html
「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などで親しまれた漫画家の水木(みずき)しげる
(本名武良茂(むらしげる))さんが三十日、九十三歳で死去した。
妖怪とともに描いたのは戦争体験をもとにした戦記物。
出征した激戦地ラバウル(現パプアニューギニア)で飢えに苦しみ爆撃で左腕を失った。
親交が厚かった評論家で日本マンガ学会前会長の呉智英(くれともふさ)さんは
戦後七十年に世を去った大漫画家をしのんだ。 
 私は学生だった一九七〇年代、資料整理や原作スタッフとして水木プロに出入りしていた。
そのころの水木さんは、連載を何本も抱えていたので、こうした制作助手が必要だった。
 会ってすぐに、私はざっくばらんで明るい水木さんに魅了されてしまった。
作家の京極夏彦さんや荒俣宏さんなどほかにもそういう人はいて、
自分たちで「水木信者」とか「水木ウイルス感染者」とか呼んでいるのだが、
水木さんにはその人柄にほれ込ませてしまう魅力があった。
 初めて会ったその日に、自分が描いた漫画を部屋の奥から持ってきて
「あげます」とプレゼントしてくれたり、マネジャーが出前の丼飯を取ってくれて、
それを食べ終わった私たちに、「ヨーグルトです」と瓶を持ってきてくれたり。
普通、「大先生」がそんなことをしてくれることはなくて、ざっくばらんだし、
話は面白いし、その性格に周りにいた人はみんな引きつけられてしまっていた。
 水木さんには、司令部のメンツのため玉砕を命じられる兵士の悲劇が胸を打つ
「総員玉砕せよ!」などの戦記漫画があるが、そこに描かれていることの九割以上は、
自ら見聞きした体験や戦後に出た戦記本などをもとに描いた本当のこと。
 
 自らの口からも、食事のときなどにふっと、応召された太平洋戦争の体験談が
よく出てきた。
最下層の一兵卒として送られた南太平洋・ラバウルで、補給が途絶えて自給自足の
生活が大変だったこと、食えるものは何でも食ったこと...。
川があれば魚を捕ったし、蛇やトカゲ、魚、カタツムリなどをとって「火であぶって食べた」
「それでもおなかがすいてひもじかった」「水もやすやすと飲めなかった」などと話していた。
 戦火の中で失った左腕は現地で応急手当てのような処置しかしなかったため、
日本へ帰ってきてからも手術し直したそうだ。
マラリアにもかかったため、のちのちまで保健所から連絡が来ていたことなども、
何かの折にふっと話していた。
 戦場で弾が当たる者と当たらない者を分けるのは、一瞬の何か。
作品にも描いているが、そうした人知を超えた運命が生死を分けるということに
ついてもよく語っていた。
そうした「人知を超えた力」の体感は、後に妖怪を描くことにもつながっただろう。
「昨今、勇壮に戦争を語る者がいるが、戦争なんてそんな簡単なものじゃない」
「戦争しろとはいえない」とも、よく言っていた。
 この春に一度体調を崩されたと聞き心配していたのだが、とうとう不帰の客となられた。
偉大な方だった。 (談)

 水木プロダクションは三十日、水木さんの死因を訂正し、多臓器不全と発表した。
死亡日時は三十日午前七時十八分で、葬儀は近親者で行い、後日、お別れの会を開く。
喪主は妻の武良布枝(むらぬのえ)さん。 

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◎ 小社会  (高知新聞、2015年12月01)
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=348237&nwIW=1&nwVt=knd
 妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる水木しげるさんが、93歳で亡くなった。
子どものころは怖いもの見たさで親しみ、大人になってもアニメのリメーク版で妖怪たちの
ユニークなキャラクターを楽しませてもらった。

 425もの妖怪を網羅した「図説 日本妖怪大全」を読むと、
各地に伝わる言い伝えや民間信仰、民俗学など妖怪に関する知識の豊富さに驚かされる。
中国の唐詩やギリシャ神話などの古典にも当たり、似たような妖怪話も紹介する。

 水木さんは太平洋戦争下のパプアニューギニアで、妖怪が実際にいると確信したという。
密林の中で敵から無我夢中で逃げていた夜、どうにも前に進めなくなった。
押しても横に回っても駄目。妖怪「ぬりかべ」の仕業だった。

 その戦地では、左腕を失うという悲劇に見舞われた。上官に人の3倍も殴られもした。
戦争がいかに不条理なものか、「総員玉砕せよ!」など自らの体験に基づく作品も数多い。

 戦友の死を嫌というほど見てきた。だから漫画の中であっても殺すことはしない。
「『鬼太郎』でも、敵を殺さずに解決させるだろ」と、以前の本紙で語っている。

 「昔の妖怪も、だんだん住みにくくなってきたようだ」とも書いている(「不思議旅行」)。
異界に住む妖怪たちの裏に、現実世界の文明や戦争への批判を忍ばせたのだろうか。
「眠ることが大好き」といっていた妖怪博士は永い眠りについた。

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◎父のにおい 岬町で返還式 「戦争に区切り」旧日本兵遺族喜び /大阪 
(毎日新聞2015年12月4日)
http://mainichi.jp/articles/20151204/ddl/k27/040/425000c
太平洋戦争中の1944年、パプアニューギニア島で30歳で戦死した旧日本兵の
貴志由楠(きしよしぐす)さん=岬町=が持っていた日章旗が、
元米兵の遺族から貴志さんの遺族に返還された。
町役場であった返還式で、貴志さんの長男勝さん(73)=岬町=は
「父のにおいのする遺品を戻してもらって、言葉にできないほどうれしい」と涙を流した。

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◎ 外務省、太平洋島嶼国から観光行政官招聘、沖縄など訪問 (2015、年12月8日、Travelvision)
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=70292
 外務省は11月23日から12月1日まで、太平洋の13の島嶼国から14名の観光関連行政官を招聘し、
意見交換などのプログラムを実施した。
同省は毎年、太平洋の島嶼国との関係強化に向け、若手行政官などの実務者を招聘して
交流をはかっているところ。
これらの国々は豊かな観光資源を有している一方で、
地理的な遠隔性や経済的な脆弱性などの課題を多く抱えていることから、
今年は「観光」をテーマに関係省庁や関連機関などと意見交換をおこなった。
 来日した一行は外務省、観光庁、太平洋諸島センターなどの関係省庁および機関を訪問。
日本の観光業の現状や取り組みについて学び、意見交換をおこなった。
そのほか26日から28日までは、地理的特徴が似ており観光にも注力している沖縄県を訪れ、
県庁で意見交換を実施。県内の歴史的建造物の見学や、エコツーリズム体験などもおこなったという。
 参加した14名の出身国はキリバス、クック諸島、サモア独立国、ソロモン諸島、
ツバル、トンガ、ニウエ、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、マーシャル諸島、
ミクロネシア連邦。
なお、外務省と観光庁は今年10月に、太平洋の13の島嶼国の観光大臣などを東京に招き、
初めての「太平洋島嶼国観光大臣会合」を開催している。

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◎ Final Joint Coordination Committee (JCC) meeting on 24th November 2015 
(JICA,2015年12月7日)
http://www.jica.go.jp/png/english/activities/activity13_01.html

The NCDC-JICA project team received an accolade for their achievements
and their dedication to the project in last 4 years at the final (5th)
Joint Coordination Committee (JCC) meeting held on 24th November 2015.

 The meeting was attended by project members with Dr Shiro Amano,
Chief Advisor of the J-PRISM, who oversees the projects in 11 Pacific Island countries
including Papua New Guinea.

Although the project is officially ending in February in 2016,
most of activities have been completed with substantial outcomes in sight.

NCDC officers of the project team confidently reported the achievements
and issues of the outputs they are in charge;
 (1) operational problems at Baruni and rehabilitation delays;
 (2) expansion of collection to Segani-Ranuguri settlements;
(3) 3R Heart Program and Gerehu Market awareness activities;
and an additional report on compositing. Mr Joshua Sam,
the Project Manager, summarised the project activities and outcomes,
referring to the terminal evaluation conducted in August this year
that had already assessed that most of the indicators have been achieved
and pointed out the improvement of performance since the mid-term
evaluation conducted back in 2013.

Expectation for the project's continuity is high.
Mr Michael Wau, Project Director and Director of the Environment Protection Wing
of the Conservation and Environment Protection Authority (CEPA)
 stated on CEPA's vision in the proposed phase 2 project to step up the project
from a municipal level to a national level.
Mr Veari Kula, Director of Industrial Standards of CEAP emphasised CEPA's proactive
role in waste management at a national level
and expansion of the hands-on experiences of NCDC to all the regions in PNG.

Overall, the JCC expressed its satisfaction with the project's achievements
and ended with a high note, sharing a way forward to the next stage of the project.


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◎ PNG関連TV番組のおしらせ

TBS系列全国ネット 12月17日(木) 23:53から

クレージージャーニー  
http://www.tbs.co.jp/crazyjourney/

当協会会員の山口由美氏の出演により、PNGの紹介番組とのことです。


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